狂犬病の予防注射って必要?

最近、「狂犬病って日本ではもう無いから予防注射を受けなくても良いんだよって聞いたけどそうなの?」と聞かれることが有ります。答えとしては法律で接種が義務付けられているわけで接種しなくて良いという選択肢は無いのですが、実際はどうなのでしょうか?

狂犬病とは毎年約5万人の方が命を落としているウイルス性の伝染病です。ワクチン接種を受けずに発症した場合の死亡率は99.99%(ギネスブックに最も死亡率の高い伝染病として掲載されているそうです)といわれています。最近話題のエボラ出血熱が50~90%に比べてもその恐ろしさがわかります。またその発生はほぼ全世界で日本の様な一部の島国だけが清浄国となっています。日本国内では1957年(昭和32年)以降動物での発生は認められていません。

狂犬病は犬だけの病気では有りません。人を含む全ての哺乳類が罹ります。感染源として犬の咬傷がほとんどのため狂犬病と言われています。アメリカではコウモリによる咬傷が原因となっているようです。

ではどのように防ぐのかというとやはり予防注射が必要となります。日本国内で狂犬病が蔓延しないようにするためには70%の接種率が必要といわれていますが現在のところ日本では50%前後。もし海外から狂犬病ウイルスが持ち込まれたならあっという間に蔓延してしまいます。
もう一つ防ぐ方法として検疫が有ります。海外から日本は多くの動物(犬だけでは有りません)を輸入したりしています。この検疫は対象動物が決められていて全ての動物が対象というわけでは有りません。しかし狂犬病は全ての哺乳類が感染しますので日本の検疫は不完全と考えられます(私はそう考えています)。

以上のことから体調が悪く狂犬病予防注射の接種が出来ない場合を除き接種していただくことをお勧めいたします(というか法律で決まっているのですが・・・)。